筋肉の動き方(収縮様式)をざっくりと説明する
筋肉の役割は
- 運動(関節を動かしたり、臓器を働かせる)
- 姿勢維持(重力に対抗する)
- 熱産生(熱を作り出し、体が動くようにする)
- 内臓保護(内部の柔らかい臓器を守る)
などなどがあります。
筋トレにおいては1の運動と2の姿勢維持に注目することになります。
では筋肉の収縮様式にはどんな種類があるのか見てみましょう。
①アイソメトリック(等尺性収縮)
力は入っていますが、関節の動きはありません。なので筋肉の長さは変化しません。
その姿勢をキープする運動です。
例:空気椅子、ラグビーのスクラムで拮抗している場面
②アイソトニック(等張性収縮)
関節が動きながら力を発揮します。一般的な運動と考えて良いでしょう。
これには2種類の局面があります。
⑴コンセントリック(短縮性収縮)
筋肉が短くなりながら力を発揮します。筋トレではポジティブ局面とも言います。
メンタルの話ではありません。 ※アームカールで後述
⑵エキセントリック(伸張性収縮)
筋肉が引き伸ばされながら力を発揮します。こちらはネガティブ局面と言います。
メンタルの話ではないですよ。←しつこい ※アームカールで後述
では※のコンセントリックとエキセントリックの違いをアームカールという種目で説明しましょう。
こちらの超絶マッチョが行なっているのがアームカールです。
右腕のようにひじを曲げて、腕の筋肉を鍛える一度は見たことがある種目ではないでしょうか。
ひじを曲げた際は、上腕二頭筋などの力こぶの筋肉が短くなりながらダンベルを持ち上げます。この場合はコンセントリックということになります。
逆にダンベルを下ろす時はある程度ゆっくりになるように動かしますよね。でないとダンベルに体ごと持ってかれてしまします。この時は筋肉が引き伸ばされながら力が履いているはずです。なのでここがエキセントリックなのです。
スポーツ動作では話が変わってしまいますが、自体重やあるいはダンベルやバーベルのような負荷を用いる筋トレでは、重りを上げたらコンセントリック、下げたらエキセントリックと簡単に考えても良いと思います。(チューブだと違いますけどね)
少し分かってきた方向けに、例をあえて難しくしましょう。
ジャンプをする時、膝を伸ばすももの前の筋肉は短くなります。この時はコンセントリック収縮を起こしていると言えます。
着地をする時は膝は曲がりながら衝撃を受け止めます。この時、ももの前の筋肉は縮もうと力を発揮しながらも、衝撃に耐えられず引き伸ばされます。この時起こっているのが、エキセントリックです。つまりブレーキのような役割をしているのですね。
また、ボディメイクにおいてエキセントリックだけのトレーニングはコンセントリックだけのトレーニングよりも有意に大きいと言われています。
要はエキセントリックの負荷の方がより筋肉痛が起きるし、筋肉が発達しやすいということです。
エキセントリック、めっちゃ大事。
いかがでしょうか。普段トレーニング行なっている方は意識していてでしょうか?
これが筋トレの成功法則の一つでありますので、参考にして頂けたら幸いです。