
NBA選手の実力を測るのにベンチプレスは不要という記事を読んで
ケビン・デュラント「NBA選手の実力を測るのにベンチプレスは不要」
これは2017年のNBAの記事です。「ベンチプレス」とトレーニング名が入っていたら、トレーナーとしては読まないわけにはいかないでしょうw
今回は「ベンチプレス」に関した成功法則を語っていこうと思います。
その前にケビン・デュラントについてですが
ケビン・デュラント(Kevin Wayne Durant , 1988年9月29日 – )はアメリカ合衆国ワシントンD.C.出身のバスケットボール選手。NBAのブルックリン・ネッツに所属している。ポジションはスモールフォワード。206cm、107kg。愛称はK-Dog,KD。
テキサス大学で一年生ながらカレッジバスケの個人タイトルを総なめにした後、2007年のNBAドラフトにて全体2位指名でシアトル・スーパーソニックス(現サンダー)に入団。新人王の受賞やリーグ史上最年少での得点王、2010年バスケットボール世界選手権大会MVPに輝き、2013-14シーズンはシーズンMVPに選出された。
wikipediaより
上記のようにNBAのスーパースターなのです。
その選手が「NBA選手の実力を測るのにベンチプレスは不要」と言っているのですから気になりますよね。
この記事の内容をざっくり説明しますとケビン・デュラントはコンバインでのベンチプレス約84㎏を挙げられなかった。それによって最初の評価は低かった。だがコンバインの成績トップ選手はドラフトでも名前は呼ばれず、自分はNBAのスター選手になれた。だからコンバインの事なんて気にするな、ベンチプレスなんて要らないよ。
みたいな事でしょうか。
私はバスケットボールの競技経験があり、トレーナーとしてみた経験もありますが、ウェイトトレーニングの環境がしっかりと整っていればビッグ3は必ずやらせます。
ビッグ3とはスクワット、デッドリフト、そしてベンチプレスの事です。
今回の記事ではベンチプレスについてしか言及されていないのでスクワットとデッドリフトは省きます。
まず、ベンチプレスって全身の連動性を上げるには凄くいいトレーニングなんです。
え?あれって胸のトレーニングでしょ?と思うかもしれませんが、実はそれだけでは無いのです。
この二つのブログは私がよく参考にさせて頂いている河森直樹さんのウェイトトレーニングに関するものです。貼り付け方法が違ってしまい申し訳ありません。(やり方わからんw)他にも興味深い記事を多数書いていらっしゃいますので是非読んでみて下さい。
次に私なりにベンチプレスの基本フォームと与えてくれる効果を書いていこうと思います。
基本フォーム
まずベンチプレスのフォームですが、ただ闇雲にやっても意味がありません。
『ファイブコンタクト』と『ブリッジ』というものが重要になってきます。
ファイブコンタクト:後頭部、上背部、臀部、右足、左足がベンチ台または床に付いている。
ブリッジ:しっかりと肩甲骨を寄せ、腰にアーチを作る。
効果
そしてベンチプレスの基本フォームをしっかりする事によるメリットとベンチプレスが体に与えてくれる効果です。
ブリッジをする際、足を使って地面を踏ん張るので結果的にコアスタビリティが向上します。コアスタビリティとは一般的な解釈では体幹の安定性と理解していただいてOKです。こうすることでベンチプレスやそれ以外の重たい重量も扱える能力が身につきます。高重量でもフラフラしにくくなるので、肩の負担も軽減されます。
またブリッジは腰にアーチを作ると上述しましたが、正確には胸を張る動きです。専門用語で言うと『胸椎の伸展』なのですが、胸郭が広がるので呼吸がしやすくなります。
さらに胸を張っている状態なので大胸筋がストレッチされ、刺激が入りやすくなります。「フルストレッチ&フルコントラクション」と言われますが、筋肉を出来るだけ伸ばし、そこから一気に収縮させます。それが筋肥大に有効になってきます。
まとめ
以上のベンチプレスの事をまとめると
【フォーム】
ファイブコンタクト
ブリッジ(胸椎の伸展)
【基本フォームのメリット】
ベンチプレスの重量アップ
肩関節の負担軽減
呼吸効率アップ
【結果的に表れる効果】
コアスタビリティの向上
筋肥大効率の向上
要はベンチプレスをやれる環境があるなら、やった方が絶対にいいと私は思います。
ベンチプレスをやる=パフォーマンスが上がる、とまではいかないかもしれませんが、正しくやれば確実に何かしらの効果が現れるはずです。
これはあくまで私の一意見を述べたものであって、ケビン・デュラント個人を否定するものではありません。

