脳の老廃物が排出されるシステム
去年の秋に発表された研究結果です。
それは「睡眠によって脳内の老廃物が排出されていることが明らかになった」というものです。
睡眠は確かに身体の疲れを取るので人生の一番の成功法則と言えるのですが、ハッキリと排出されているのを捉えたのは初めての様です。
解説していきます。
研究チームは
ノンレム睡眠のうち、脳波に振幅の大きくゆるやかな波が多く出現し、深い眠りの状態にある「徐波睡眠」において、脳脊髄液(CSF)の流入が増え、脳内の老廃物を洗い流していることが明らかとなった。
と発表しています。
専門用語が多いですね💦
「徐波睡眠」とは上述の通り深い睡眠の状態で、一夜の最初1/3に多く見られること、その量は加齢と共に減少していくことが知られています。
「脳脊髄液」とは脳室やクモ膜下腔と言う隙間に存在する無色透明な液体です。脳の水分含有量を調節し、形を保つ役割をしています。
研究チームが発見した内容は、徐波睡眠になると、脳の血流が低下し、脳脊髄液が脳内に流れ込む。ニューロン(神経細胞)が遮断されると、それほど酸素を必要としないため血液が減り、血液が流出すると脳内の圧力が低下するので、脳圧を安全なレベルに保つべく脳脊髄液が急速に流れ込んでいた。
と言うものです。
ものすごく簡単に言うと、深い睡眠になると脳の血液量が減りその代わりに脳脊髄液が流れ込む。その時に老廃物を洗い流していく。
と言うことでしょうか。
(イメージ)
この研究は自閉症やアルツハイマーなどの解明に役立つとして期待を寄せられています。
さらなる発展に期待ですね(^^)
とにかく言いたいことは
睡眠、めっちゃ大事!!!