【事務職向け】パソコン仕事が多いとテニス肘になる理由
パソコンを多く使ったりタイピング仕事が多かったりする方のお悩みに
「肘が痛い!!」というものは多いです。
実はこれ、テニスをする方に多い“テニス肘”と解剖学的には同じなのです。
その解剖を理解すれば、痛みがある方にとって、痛みを取り仕事の効率化を図る成功法則になるでしょう。
そして痛めている肘の位置は『上腕骨外側上顆』という場所だということを頭に入れてここからの話を聞いて下さい。
まずテニスにはフォアハンドストロークとバックハンドストロークがありますが、この動作は全く異なる部位を使います。
上腕骨外側上顆の痛みは特にバックハンドストロークで出現します。
バックハンドストロークで打つ際に、ラケットを弾かれないように握力と背屈筋力が必要になります。(背屈とは手首を反らす動きです)
そしてこの背屈時に作用するのが“前腕伸筋群”です。(手首を反らした時にモリッとするところ)前腕伸筋群は上腕骨外側上顆にくっ付いています。なので上腕骨外側上顆に負荷を与えて痛みが出るのです。
次にパソコンのタイピング時の解剖を紹介します。(専門用語祭りになります⚠️なるべく分かりやすくします)←今さら
キーボードを打つ際は中手指節関節(指の付け根)を屈曲させる筋肉が作用し、タイピングを行います。
この関節の屈曲動作に作用し、キーボードを打つ筋肉は二つあります。
「浅指屈筋」と「深指屈筋」です。
この二つの筋肉を有効に作用させるには、手首を背屈させる必要があります。背屈すると筋肉が伸ばされ張力が高くなるからです。これを「腱固定作用(下の右の図)」と言います。(この辺はふーん、程度でいいです)
手首を背屈に保持する筋肉は前腕伸筋群です。
前述した通り、その筋肉は上腕骨外側上顆にくっ付いています。そのため長時間キーボードを打つと肘への負荷が高まり炎症を起こすのです。
どうですか?一見全く違う動作でも炒める場所が同じだったりするんですよ。
ではどうすればいいのでしょう?
ここまで読んで察しのいい方なら分かると思いますが、手首を反らしっぱなしだから悪いのです。肘が痛いからといって肘を揉んだり湿布を貼っても痛みは取れるかもしれませんが、原因の解消には程遠いでしょう。
簡単なストレッチの一つとして、肘を真っ直ぐにして手首を反対の手で曲げてみて下さい。
手首を反らした時にモリッとする前腕伸筋群にストレッチ感があればOKです。
どうしても症状の改善が見られなければ医療機関の受診をオススメします。
是非仕事をする上でも痛みがなく、ストレスフリーな環境を作って下さい。