サイズの原理の解説 〜筋肉をデカくしたきゃこれを読め〜
筋肉には「サイズの原理」というものがあります。
これは運動神経が支配する筋繊維の数なのですが、指先などの小さな筋肉では十本未満、強い力を発揮する大きな筋肉は数百本以上と幅があります。
会社に例えると、一般的には部・課・室・係によって所属する社員の数が変わってきますよね。
それを統括する、例えば部長は何百人だとしたら、課長は何十人と部下の数が違うようなものです。
部長(腿の筋肉の運動神経)→部下(腿の筋肉の筋繊維)
課長(指先の筋肉の運動神経)→部下(指先の筋肉の筋繊維)
この部とか課を「運動単位(モーターユニット)」と言います。
(ただ会社だと部の中に課が含まれているので、その辺は違うところですね)
そして最大筋力の発揮には、使うことのできる全ての運動単位を使わねばなりません。
つまり社運を賭けた大きなプロジェクトには、関われる社員全員でうおりゃーーーーーーー!!!!!と取り組んでいるところを想像して頂けたらと思います。
次にエクササイズの種目別に解説しましょう。
以前の記事に出てきた「アームカール」
筋肉の動き方(収縮様式)をざっくりと説明する – みんなの成功法則大辞典
この種目は極端に言うと、肘を曲げる筋肉がせーのっ!!と働くだけでいいです。
上腕二頭筋が一番有名かと思いますが、それらの筋肉の働きを司る運動神経が司令を出すのです。
一方、もっと多くの筋肉が携わる種目もあります。例えば「スクワット」
スクワットはおもりに潰されないように上半身を安定させ、下半身の筋肉を使ってしゃがんだり立ち上がったりを繰り返します。
要は全身の筋肉を総動員させるので、はぼ全ての運動単位がいょいっしょおおおーーーーーーー!!!と働いています。
そして、筋トレをすればより大きな運動単位の動員が促されます。そのため多くの筋繊維が使われるために筋肥大の効果が高まり、ダイエットの成功法則に繋がります。
では最後により多くの運動単位を動員し、ダイエットやボディメイクの目標達成の近道となる方法をお教えします。
それはトレーニングの「総負荷量」を上げる、ということです。
この総負荷量とは強度(重さ)×回数×セット数で求められます。
例えば
30kgを20回3セットは1800kg
90kgを10回2セットも1800kg
この場合の総負荷量は同じ、ということになります。
重量はかなり差がありますが、回数を多くすれば総負荷量は上げることは可能です。
現段階での研究の報告では「低強度でも回数を増やして総負荷量を高めれば、高強度トレーニングと同等の効果が得られる」と言われています。
実は低強度トレーニングでは小さな運動単位しか動員されないと言われてきましたが、回数を増やし、総負荷量を上げれば大きな運動単位も動員されると示唆されています。
筋肉を大きくしたい
ボディラインを整えたい
そんな願望がある方はこれらを参考にしてトレーニングに励んで頂けたら幸いです。